旅マエから旅アトまで繋ぐインバウンド集客。オフシーズン対策と再訪促進を人流データで動かす

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執筆者 Location AI株式会社 マーケティングチーム
旅マエから旅アトまで繋ぐインバウンド集客 | 旅マエから旅アトまで繋ぐインバウンド集客。オフシーズン対策と再訪促進を人流データで動かす

インバウンド集客の歯車が理想的な形で回り始めたとき、人流データを通じて世界中で次のような景色が広がります。

今、ソウルのカフェで来月の日本旅行を計画中の女性に、新宿の百貨店の新作情報が「旅マエ」の段階で届き、彼女の行き先リストに追加されています。同時に、遠く離れたニューヨークで訪日を検討している夫婦のスマホには、京都の奥深い伝統文化体験の広告が表示されています。

同じく、過去に日本を訪れた外国人旅行者が帰国した後の「旅アト」も、重要な接点として繋がり続けます。
冬に北海道の雪山を楽しんだ台北の家族には「夏のラベンダー畑」の映像が届いて季節を変えた再訪を促し、ニセコのパウダースノーに魅了されたシドニーの旅行者には「来年は白馬へ」と新たな提案が届いています。さらに、大阪での買い物を満喫した香港のカップルには、帰国後も越境ECを通じて日本の地酒が案内され、彼らの日常と日本が繋がり続けています。

一度日本のファンになった人を、季節や場所を変えて何度でも惹きつける。
この「資産化された顧客基盤」を作れるかどうかが、インバウンドマーケットで勝敗を分けるポイントです。

しかし、現状の施策を振り返ってみてください。
冬に来てくれたあの客層に、帰国後アプローチできていますか? キャンペーンが実際の来訪にどれだけ繋がったか、客観的なデータで証明できていますか? 適切な手を打たなければ、せっかく日本に興味を持った旅行客は別の国や競合リゾートへ静かに流れてしまいます。

本記事では、こうした「旅ナカ」偏重の施策だけでなく、グローバルな位置情報データを活用して「旅マエから旅アトまで」を繋ぐ、インバウンド集客の手法を解説します。

💡 本記事のポイント(まとめ)
  • 💡「旅ナカ」だけでは取り切れないインバウンド需要を、旅マエ・旅アトまで広げて捉える
  • 💡認知の壁・再訪の壁・効果検証の壁を人流データ一気通貫に解決
  • 💡Meta・X・TikTok・DSPのクロスメディア配信で精度高くリーチ
  • 💡50万円〜300万円の3プランで、目的に応じた導入が可能

インバウンド集客が直面する課題「3つの壁」

業界横断でヒアリングを重ねると、業界横断で構造化されてきた課題は、次の3つに集約されます。

インバウンド集客で直面する課題 | 旅マエから旅アトまで繋ぐインバウンド集客。オフシーズン対策と再訪促進を人流データで動かす

訪日客は来日前に、訪問地・宿泊地・買い物先を決めています。SNS・旅行サイト・口コミで候補地が絞り込まれる旅マエの段階で選ばれていないと、来日後に施策を打っても行程に組み込まれないことが多くあります。自治体・DMO・宿泊施設にとって、訪日前の認知獲得は実質的な競争の起点です。

帰国した旅行客への接触手段がない。これがリピート訪日の最大のボトルネックです。
「冬にスキーで来た人を夏のグリーンシーズンに呼び戻す」「桜で来た人を紅葉に呼び戻す」
観光資源の季節性を活かす絶好のチャンスを、多くの自治体・観光協会が毎年取り逃しています。

クリック数・インプレッションは取れても、実際にどのくらいの来訪につながったかは、長らくブラックボックスでした。旅行業界・代理店のクライアント説明では「ROIを数字で示せるかどうか」が、次年度予算の継続を左右します。

「旅マエ・旅ナカ・旅アト」全行程を人流データで動かす

3つの壁を同時に解く鍵は、訪日のカスタマージャーニーを旅ナカだけで切り取らず、訪日前から帰国後までを連続的に捉えることです。
Location AIが提供する「IMS(Inbound Marketing Service)」は、世界247の国と地域・42億IDのグローバル位置情報データを基盤に、訪日前後の海外居住者にもアプローチできるフルファネル設計を実現します。

・旅マエ(訪日前):
居住国の特定エリア(例:台湾の台北市のみ)を指定し、計画段階の候補地として先回り訴求

・旅ナカ(滞在中):
現在地・行動エリアに応じた即時送客と多言語クリエイティブで店舗誘導

・旅アト(帰国後):
日本での滞在履歴を基にしたリターゲティングで季節違いの再来訪を喚起

フェーズ対象主な施策解決する壁
旅マエ
(訪日前)
海外(居住国)計画段階の訪日候補地への先回り訴求、訪日中の店舗・観光地の認知獲得認知の壁
旅ナカ
(日本国内)
日本国内に滞在中現在地・行動エリアに応じた即時送客、多言語クリエイティブでの店舗誘導集客の即効性
旅アト
(帰国後)
帰国後季節違い・次シーズンのリピート訪日喚起、越境ECへの送客、LTV最大化再訪の壁
全フェーズ横断上記すべてMeta・X・TikTok・DSPを横断したクロスメディア配信、位置情報による来訪計測(DSP配信限定)効果検証の壁

配信媒体はMeta・X・TikTok・DSPを横断して活用できます。
同一または、用途に合わせた位置情報オーディエンス(居住国・訪日履歴・行動エリア等)を媒体に応じて活用することで、単独媒体では届かない層にも精度高く接点を持つことができます。

インバウンド集客配信媒体 | 旅マエから旅アトまで繋ぐインバウンド集客。オフシーズン対策と再訪促進を人流データで動かす

業種別・現場で動かせる活用シーン

CASE 01. 地方自治体・DMO:閑散期の誘客とリピート訪日

例えば長野県・新潟県・北海道のスキーリゾートを所管する自治体が、冬季に当該エリアを訪れた台湾・タイ・オーストラリアの旅行者をオーディエンス化し、帰国後の本国SNSで夏のグリーンシーズン(避暑滞在・トレッキング・高原リゾート)の情報を継続配信する。京都府・奈良県なら、桜シーズンに訪れた欧米客に紅葉時期の訴求を、夏の祇園祭シーズンに訪れた層に冬の雪景色を人流履歴に基づく季節違いの組み合わせで、長年の課題である「繁忙期と閑散期の落差」がデータで埋まり始めます。

CASE 02. メーカー:訪日中の購買者を越境ECの常連顧客に変える

化粧品・食品・家電・酒類などのメーカーにとって、日本の店舗で自社商品を手に取った訪日客は、本国での越境ECにおける最大の見込み客です。例えば銀座・新宿の旗艦店周辺エリアを訪れた韓国・中華圏の旅行者をオーディエンス(広告の配信対象者)化し、帰国後のアプリ広告やSNSなどから新作情報や本国限定キャンペーンを継続配信。日本のドラッグストアで自社のスキンケアを買って帰った層に、3ヶ月後のリピート購入タイミングで越境ECサイトへ誘導する訪日依存しない継続収益のレールが、人流データから直接立ち上がります。

CASE 03. 観光地・宿泊施設:訪日計画層への先回り訴求

これから日本旅行を計画している海外居住者を訪日前から目的地として認知させるアプローチです。「東京近郊からの旅行者層」「ソウル都市部の20〜30代」「台北市の家族層」など、居住国の中でも特定エリアに絞った配信が可能。計画段階での認知獲得は、訪日後の選好に直結します。

CASE 04. 旅行業界・広告代理店:来訪計測での広告効果も語れる提案へ

自治体のプロポーザル案件に「来訪計測が必須」と求められたとき、来訪計測まで踏み込んだ提案ができるかどうかで採択は分かれます。DSP配信限定で、広告接触者と非接触者の来訪比率(リフト値)、媒体・国籍別のROI比較まで提示できる代理店が、これからの調達で選ばれる側に回ります。

オフラインの行動データを基に「相対比較できる指標」に変える

ブラックボックスになりがちなインバウンド施策の成果を、Location AIの訪日インバウンドマーケティングサービス(IMS)は、次の4つのフェーズ別の観点で定量化します(DSP配信限定)。

・【旅マエ→旅ナカ】国境を越えた効果測定:
 海外で広告に接触した人が、実際に来日し対象施設に来訪したかを計測

・【旅ナカ】純粋な広告効果(来訪リフト):
 接触者と非接触者の来訪比率を比較し、広告が来訪に寄与した純粋効果を算出

・【旅アト】再訪喚起・リピート来日:
 帰国後に広告接触した人が、次シーズンに再来日し再訪したかを長期追跡

・【横断分析】媒体・国籍別ROI比較:
 DSPの来訪成果に、Meta・X・TikTokの配信結果を掛け合わせ、国籍・エリア別の費用対効果を可視化

オフラインの行動データを基に相対比較できる指標に変える | 旅マエから旅アトまで繋ぐインバウンド集客。オフシーズン対策と再訪促進を人流データで動かす

計測値はGPS位置情報を取得できたスマホ端末ID単位の集計値であり、絶対値ではなく「相対比較」「経年推移」「他媒体との比較」での活用が、データの性質に合った使い方です。

報告資料での表記も「来訪反響:◯ID(対象施設)」「反響獲得コスト目安:◯円/ID」のように、データの性質を反映した形にすることで、議論の土台がより安定します。

価格メニュー:インバウンド分析・配信単独からフルパッケージまで

ご予算と目的に応じて選べる3プランをご用意しています。

プラン価格(税抜)主な内容
BASIC(広告配信のみ)50万円〜/1キャンペーンMeta/X/TikTok/DSPへの配信、オーディエンス設計、多言語クリエイティブ対応(要相談)
ANALYTICS(分析レポートのみ)100万円〜/1レポート対象エリアの来訪国籍構成、季節性・移動経路・滞在傾向の可視化、施策立案に向けた示唆出し
FULL(広告+分析|推奨)300万円〜/1キャンペーン(年間プラン)事前分析レポート、全フェーズ配信、DSP来訪計測、媒体・国籍別ROI比較と改善提案

分析レポートのみで仮説検証、広告配信のみで小規模テスト、フルパッケージで本格運用
組織の状況に応じて段階的に拡張できます。

ご相談から配信・効果検証までの最短ステップ

初めてIMSをご利用いただく場合の流れを整理します。
お問い合わせから配信開始まで、最短ステップで進められるよう設計しています。

ステップ内容期間目安
01 ヒアリング業種・KPI・対象国・予算を整理1〜2回(1週間)
02 事前検証および分析対象エリアの来訪国籍構成・季節性などのデータを調査検証するエリアや内容により期間が異なります。(約1週間)
03 プラン設計ターゲット・媒体・予算配分を最適化02と合わせて推進
04 広告配信Meta / X / TikTok / DSPに横断配信プラン確定後約2週間で配信開始(クリエイティブ制作含む)
05 効果検証来訪計測・ROI評価・改善提案配信終了後14日後にレポート提出

分析レポート単独であれば依頼から約2〜3週間、広告配信単独であればプラン確定後約2週間で配信開始というスピード感です。年度の事業計画に組み込む際にも、無理のないスケジュールで導入いただけます。

既存のインバウンド施策との関係

既に取り組んでいるインバウンド施策がある場合、IMSはそれを置き換えるものではなく、補完する役割を果たします。「既存施策を続けながら、足りない部分を埋める」という観点で導入を検討いただくのが現実的です。

既存のインバウンド施策役割IMSとの関係
観光プロモーション映像・パンフレット認知・興味喚起IMSで「誰に・どの国に届けるか」を最適化
インフルエンサー連携SNSでの口コミ拡散IMS旅マエ・旅アトと併用し効果を増幅
旅行博・商談会B2B商流の形成IMSのデータで「どの市場を重点ターゲットにするか」の根拠を提供
訪日中の店頭施策・多言語対応旅ナカの体験向上IMS旅ナカ配信で送客し、店頭で受け止める

既存施策の効果を高めるための「グローバル位置情報データ活用」として、IMSを位置づけることが、無理のない導入の鍵になります。

よくいただくご質問

Q1. 中国市場向けの配信は可能ですか?

中国本土はGPS位置情報のデータ取得対象外のため、IMSの対象国・地域には含まれていません。
対象国のご相談が多い国は、韓国・台湾・香港・タイ・米国・オーストラリア・欧州などにます。

Q2. 来訪計測の数値は「実際の人数」と一致しますか?

計測値はGPS位置情報を取得できたスマホ端末ID単位での集計値であり、実際の人数の全数を示すものではありません。そのため、絶対値での議論ではなく「相対比較」「経年推移」「他媒体との比較」での活用が、データの性質に合った使い方となります。来訪計測はDSP配信に限定されます(OTT・SNS・Displayでは認知促進・WebCV評価が中心)。

Q3. 自社の課題が「旅マエ」「旅ナカ」「旅アト」のどれに該当するか分かりません

まずはヒアリングで現状の課題を整理させていただきます。「オフシーズンの集客」なら旅アト中心、「初訪日の獲得」なら旅マエ、旅ナカ中心、「店頭の客単価向上」なら旅ナカ中心、というように、目的に応じてフェーズを使い分けます。多くの場合、複数フェーズを組み合わせた施策設計が効果的です。

Q4. 広告クリエイティブの多言語制作も依頼できますか?

はい、対応可能です(要相談)。多言語クリエイティブ・LP制作にも対応します。
ターゲット国の文化的背景や訴求慣行を踏まえたクリエイティブ設計をご支援します。

Q5. 自治体・観光協会以外でも導入できますか?

はい。流通・小売(百貨店・ドラッグストア・専門店)、旅行業界・広告代理店、ホテル・旅館、テーマパーク・観光施設、空港運営会社など、訪日インバウンド誘客に関わるご相談を業界問わずお受けいたします。業種ごの活用シーンに合わせたプランニングをご提案します。

まとめ:フルファネルで動かす訪日インバウンドマーケティングへ

訪日インバウンド集客は、「日本に来ている人をどう捕まえるか」というスナップショット型の発想から、「訪日前→訪日中→帰国後の関係をどう作り続けるか」というジャーニー型へ進化しています。

台北のスマホに桜の北海道が表示される、銀座の購入客から越境ECに再注文が入る、欧州客から次は冬に来るとコメントが返ってくる。これらは仮想ではなく、フェーズを跨いだ人流データ基盤を持つ組織がすで始めているアプローチです。

閑散期に空席を眺めている未来か、それともリピーターで埋まっている未来か。
この差を生むのは、旅マエ・旅アトに踏み込める人流データの活用が重要になっています。

スナップショット型vsジャーニー型 | 旅マエから旅アトまで繋ぐインバウンド集客。オフシーズン対策と再訪促進を人流データで動かす

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IMSを構成するLocation AIサービス

LAP〈Inbound Analytics+〉
訪日外国人の来訪国籍・季節性・移動経路・滞在傾向を可視化する分析基盤。
配信前の「誰に・どこで・いつ」を見極める事前分析として活用。

Flow Ad(Meta・X・TikTok・DSP連携)
人流データに基づくオーディエンスを主要4媒体に横断配信。
居住国・訪日履歴・行動エリア等のセグメントで精度高くリーチ。

DSP配信による来訪計測
広告接触者のID単位で実店舗・観光地への反響を計測。
来訪リフト率・媒体別ROI比較レポートを提供。

 Location AI株式会社 マーケティングチーム
Location AI株式会社マーケティングチーム

Location AI株式会社は、位置情報ビッグデータとAIテクノロジーで、実世界の人流データ活用を推進するロケーションテック企業です。 独自のAI解析エンジン「Location Engine™」を基盤に、2018年(旧クロスロケーションズ創業)より人流データ事業を展開。データの分析・可視化からプロモーションの実施までを一気通貫で実現し、ビジネスの成長から社会課題の解決まで幅広く支援しています。 本ページは、民間企業や自治体、報道機関など、幅広い分野へのデータ分析支援を通じて蓄積した知見をもとに執筆・更新しています。

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